「求人を出しても応募が来ない」のは、発信だけの問題ではありません
求人を出しているのに、応募がほとんど来ない。
保育の現場では、切実な悩みだと思います。
そして最近は、「SNSで発信すれば応募が増えますよ」という話も、
よく耳にするようになりました。
でも、正直にお伝えしたいことがあります。
同じ法人の中でも、園によって応募数は全然違いました
園長をしていたころ、同じ法人の中でも、
園によって応募の集まり方がまったく違うことを目の当たりにしました。
保育の内容に差があったわけではありません。職員の頑張りが足りなかったわけでもありません。
立地や建物の条件といった、現場ではどうにもできない部分が、応募数を左右していたのです。
これは、園の運営にとって深刻な問題でした。
職員が足りなければ、受け入れられる子どもの数にも、今いる職員の負担にも、直接跳ね返ってきます。
だから「発信すれば応募が増えます」とは言いません
保育士さんが転職先を選ぶとき、見ているのは発信内容だけではありません。
通勤のしやすさ、給与、勤務時間、施設の新しさ。
こうした条件は、Instagramを頑張っても変えられません。
「SNSを始めれば応募が来ます」という言い方は、正直ではないと思っています。
では、発信には意味がないのか
そんなことはありません。ただし、役割が違います。
発信で変えられるのは、「応募を増やす」ことではなく、「取りこぼしを減らす」ことです。
想像してみてください。
保育士さんが転職先を探しているとき、気になる園があれば必ず名前で検索します。
そのとき、
- 何も出てこない
- ホームページはあるが、数年前のまま更新が止まっている
- 職員の様子も、子どもたちの雰囲気も分からない
こういう状態だと、その園は検討の土俵にすら乗りません。
条件面で少し劣っていても、中身で選んでもらえたかもしれないのに、
判断材料がないから外されてしまう。これが一番もったいない状態です。
条件で選ばれにくい園ほど、中身を見せる必要がある
立地や築年数で勝てないなら、勝てる部分を見せるしかありません。
- どんな保育をしているのか
- 職員同士の関係はどうか
- 一日の流れはどんな感じか
- 実際に働いている人が、どんな表情をしているか
こうした情報は、求人票には書けません。
でも、転職を考えている人が本当に知りたいのは、この部分です。
まとめ
発信は、応募を魔法のように増やすものではありません。
ただ、あなたの園を検討してくれた数少ない人を、取りこぼさないための備えにはなります。
条件で選ばれにくい園ほど、この備えの価値は大きいと思っています。


