「SNS、お願いね」で止まってしまう理由。任された職員が本当に困っていること

「SNS、〇〇先生お願いね」

そう任せたはいいけれど、投稿が続かない。
最初の数回は頑張ってくれたのに、いつの間にか止まっている。
そんな状況になっていませんか。

任された側は、やる気がないわけではありません

多くの場合、担当になった職員さんにやる気がないわけではありません。
むしろ「期待に応えたい」と思っているはずです。

止まってしまう理由は、もっと単純です。何を投稿すればいいのか、分からないのです。

保育の仕事は毎日たくさんの出来事があります。
でも、その中のどれを、どう切り取って、誰に向けて出せばいいのか。
その判断ができないまま「とりあえず今日の給食の写真」を上げ続けると、
だんだん「これで意味があるんだろうか」と分からなくなってきます。

私が任された側だったとき、欲しかったもの

園長時代、私自身も上から降りてきた仕事を任される立場でした。
そのとき、これがあれば動けたのに、と思ったものが3つあります。

  • 何が目的なのか(園児募集なのか、採用なのか、在園児の保護者への安心なのか)
  • どんな人に向けるのか(未就園児の保護者なのか、就活中の保育学生なのか)
  • その人は何に興味があるのか(園の雰囲気なのか、保育の方針なのか、働きやすさなのか)

この3つさえ分かっていれば、あとは現場の判断で動けます。
「今日のこの場面は、あの人に見せたい」と思えるようになるからです。

逆に言うと、この3つがないまま「SNSお願いね」と言われても、何を選べばいいのか分からない。
だから止まってしまうのです。

でも、園長もその3つを持っていないことが多い

ここが、本当に難しいところだと思っています。

任せる側の園長も、「何のために発信するのか」を言葉にできていないことが少なくありません。法人から「SNSをやってほしい」と言われて、そのまま現場に降ろしているだけ、というケースもあります。

持っていないものは、渡せません。だから「お願いね」としか言えない。これは園長が悪いのではなく、園の中に判断軸を持つ人がいないという、構造の問題です。

決めるべきは「誰がやるか」ではなく「何のためにやるか」

担当者を決める前に、園として先に決めておきたいことがあります。

  • この発信で、最終的に何が起きてほしいのか
  • その相手は、どんな人か
  • その人が知りたいことは何か

完璧に決める必要はありません。「なんとなくこの方向」でも構いません。
それがあるだけで、担当者は毎回ゼロから考えずに済みます。

そして、これは担当者一人に決めさせることではありません。園として決めることです。

まとめ

投稿が続かないのは、担当者の頑張りが足りないからではありません。
判断するための材料が渡されていないからです。

「誰に任せるか」を考える前に、「何のためにやるのか」を園で話してみてください。
そこが決まれば、担当者はぐっと動きやすくなります。