園児募集と保育士採用、ひとつのInstagramで両方やろうとしていませんか?

園で使っているInstagramのアカウント。
そこに、子どもたちの様子も、職員の募集も、両方まとめて投稿していませんか。

一つでまとめられれば効率的に見えます。
でも実は、これがうまくいかない原因になっていることがあります。

見ている人が、そもそも違います

同じ投稿を見ていても、探しているものが違うのです。

保護者が知りたいのは「うちの子が、ここで安心して過ごせるか」。
園の雰囲気、先生の表情、子どもたちが楽しそうにしているか。
わが子を重ねながら見ています。

一方、就職や転職を考えている保育士さんが知りたいのは「自分が、ここで働けるか」。
どんな先輩がいるのか、職員同士の関係はどうか、無理なく続けられそうか。
自分を重ねながら見ています。

同じ運動会の写真を見ても、保護者は子どもの笑顔を見て、求職者は指導している先生の様子を見ている。
見ているところが違うのです。

だから、どちらにも中途半端になります

子どもの様子を楽しみにしている保護者にとって、突然流れてくる職員募集の投稿は
「自分向けではないもの」です。読み飛ばされます。

逆に、働く場所を探している人にとっては、子どもの写真ばかりが並ぶ中から、
職場としての様子を読み取るのは難しい。知りたい情報にたどり着けません。

どちらも大事な発信なのに、混ざることで、どちらも届きにくくなってしまいます。

分けるなら、園と法人で役割を分ける

では、どう分けるか。私は、発信する担当を組織として分けるのが現実的だと考えています。

園児募集は、各園が担う

保護者の心に届くのは、その園の空気を知っている人が出す情報です。
今日はこんな遊びをした、こんな会話があった。
そうした日々の積み重ねは、現場にいる人にしか出せません。
法人がまとめて発信しても、ここは代われないと思っています。

保育士採用は、法人が担う

一方で、求職者が知りたいのは「この法人で働くとどうなるか」です。
法人としての理念、複数の園それぞれの職員の様子、働き方の制度。
こうした情報は、法人がまとめて見せる方が、求職者にとっても分かりやすくなります。

理想は、各園が両方やること。でも

本当は、それぞれの園が「園児募集向け」と「保育士採用向け」の2つを、それぞれの相手に向けて発信できるのが理想です。

でも、現実には難しいと思っています。

園の中に、2つの発信を分けて続けられるだけの人手も、時間も、知識もない。
これは園の怠慢ではありません。日々の保育で手一杯な中で、そこまで求めるのは無理があります。

だからこそ、採用の発信は法人が引き受けるという選択肢を、考えてみてほしいのです。
現場の負担を増やさずに、求職者に届く発信ができるようになります。

まとめ

一つのアカウントで全部やろうとすると、どちらにも届きません。

まずは「この投稿は、誰に向けているのか」を分けて考えるところから始めてみてください。
そして、園だけで抱えきれない部分があるなら、法人と相談する価値があると思います。